ライブレポートは公式の素晴らしい記事が上がっているので、自分の感想を簡潔に残したいと思います。その前に、最近思っていたことを少しばかり書きます。
『千葉LOOKで「真夜中、リビング、電気を消して。」を初めて聴いた時、次出るアルバムは絶対最高のものになると確信した』これは2つ前の記事での一文ですが、「SHISHAMO 6」を一通り聴いて、一言で言うなら「変わったな」と感じました。4で楽曲がポップス寄りになったけど変わったとは思わなかったし、5もラストの「私の夜明け」以外はそれほど思わなかったけど、6に関しては、…これは変わっただろう、と。『2020年、朝子がついに結婚してしまうんじゃないか』といったことを以前語りましたが、6を聴きながらそんなことをまた考えていました。今までのアルバムと比べると言葉は悪いかもしれないけどかなり“異質”なので最初は戸惑いましたが、「音楽と人」で『みんなの中にあるSHISHAMOの年齢が止まっているからなのかな』いう言葉を読んで、なるほどなあと思いました。2015年頃の記事で「バンドが変わってしまうのが嫌」と語っていたこともありましたが、変わることが悪いなんてことはないし、年重ねてるのにずっと変わらないのは不自然。それに、変わったと散々言っているけど、本質的なこと、具体的に言うと“良い曲を作る”という点は昔から変わっていないと思うので、6での変化について「寂しい」といったようなことは一切思いませんでした。
振替オンラインライブの感想はTwitterに一通り書いたので改めて詳しくは書きませんが、良い意味で裏切られました。初のホールツアーの2016春の宇宙ツアーが良すぎたからか、2018春のおばけツアーを見た時にどうも二番煎じ感を感じてしまい、正直過度な期待はしていなかったのですが、そんなことを思っていたことを謝りたいぐらい、良い内容でした。僕に彼女ができたんだ、君と夏フェス、量産型彼氏等の定番曲を外し、曲数も本編17曲と今までのSHISHAMOのワンマンライブの中では少なめでしたが、個人的にはライブは2時間前後が適していると思うので（2017春の映画ツアーの3時間はさすがに長いなー…と感じてしまった）、物足りなさはそれほど感じず、シンプルに「SHISHAMO 6」の世界観に浸ることが出来て楽しめました。3人各々の個性に合わせた衣装も可愛かった。冒頭のベットシーン？は生で観たかったですね。
ライブ終演直後のライターの兵庫さんのツイートにあった『無観客生配信ならではの、宮崎朝子の「表現力」のようなものを、初めて目の当たりにした』という言葉、これは自分も全くその通りに思いました。2曲目の「またね」で最初にカメラ切り替わった時の表情ですでにドキっとしてしまったぐらい。そして終始バッチバチのカメラ目線。カメラ意識しすぎじゃ？と思うぐらい、気合い入ってましたね。最近は会場が広くなってお近くで見れる機会も少なくなったので、表情を堪能出来て良かったです。その一方で、引きの映像が少なく、朝子のこだわりの東京タワーをモチーフにしたセットの迫力があまり伝わってこなかったのは残念でしたが、空の客席映すのも寂しいし、難しいのかな。オンラインで見せてしまった以上はツアーの意義がなくなってしまうのでこれで見納めな気がしますが、やっぱり1公演でもいいからホールで観たかった。
変わる変わらない、という話を冒頭でしましたが、自分のSHISHAMOの応援スタイルもここ数年で変わってきました。最近私を知ってくれた方は知らないかもしれませんが、SHISHAMOを追いかけ始めた頃に比べると、随分と落ち着いた、悪く言えば冷めてしまっている気がします。ツアーの“全通”について、昔は「そこまでする価値がわからん」と言う人に対して「私には価値がある」といちいち反抗してたけど、最近は確かになーと思う部分もあります。この心境の変化は時の流れに応じて大人になっただけかもしれませんが、単純に愛が薄れてしまっただけかもしれない、実はもうSHISHAMOのことは好きでもなんでもないのかなー、なんてことを考えたり。それこそ情緒不安定。ただ、毎度毎度同じことを言っていますが、私はやっぱりどうしようもなく朝子が好きです。朝子は「この人たちは結局、本当の私を見たことがないんだ」といったことを言っていましたが、私も「私はこの人のこと何にも知らないんだろうなー」…とふと思ったりします。でも、ほんの一部でしかないとしても、私たちが知り得る宮崎朝子を出来る限り見逃したくないので、これからも追いかけていこうと思います。オンラインライブも終わったし、“おうた”またアップしてくれないかな。そういえば、「音楽と人」で男の趣味がどうたらって話をしていたのが気になりましたが、音楽と関係ないしまあいいか。(笑)
今日で本当にツアー2020春が終わってしまいます。現状今後の予定は白紙、夏フェスも軒並み中止で、年内ライブが1本もない可能性も十分ありそうですが、1日でも早く今までと同じようにライブ会場に足を運べる日が来ることを願っています。
