チュウヤギャクテン。

主にSHISHAMOのライブレポートや遠征記を綴っています。

2019年のこと。

 毎年この時期になると1年の総括記事をアップしていますが、今年も振り返ってみました。

 
 今年は2014年から続いていた春秋の年2本のワンマンツアーというルーティーンが初めて崩れたところが、例年とは大きく異なる点でした。その代わりなのかはわからないけど、ワンマンツアー2018-2019の追加公演として1月に東名阪Zepp全6公演開催。春ツアーをやらない件について「皆が心配するような事情はなにもない」と朝子は言ったけど、この頃のSHISHAMOに対しては、ハッキリ言って不安しかありませんでした。朝子の言葉を信じて応援したかったけど、申し訳ないけど、希望が何も無かった。「終わった」と思いました、正直。でもそれを認めたくないというか、自分で酷いことを言っておきながら、凄く寂しかったんですよね。SHISHAMOはまだ終わってほしくなかったから。
 1月30日、追加公演Zepp Tokyo1日目、序盤から朝子の声に異変が。いつどんな時もCD音源と聞き分けがつかないほどの完璧な歌で音を外すことだって一度も聞いたことがなかったから、本当に驚きました。回復を願ったものの、翌日のファイナル公演は延期。“朝子の喉の不調が原因でライブが延期”という事実が信じられなかったけど、それは皆同じだったと思います。「終わった」とか言っていた自分もそれどころではなくなっていました。ただの風邪ならいいけど、そうじゃなかったら、もし朝子の声が戻らなかったら…。実際、ただの風邪ではなかったみたいだけど、無事振替公演は開催。「初めて2人に感謝しました」「初めてメンバーっていいなと思いました」声が出なくなったことが良かったなんてことはないし、これを聞いた吉川は「マジか…笑」と失笑していたけど、「初めて思ってもらえただけでもね…」と松岡が即座にフォローしたように、マイナスなことばかりではありませんでした。4月の野音では「みんなのお蔭で頑張れた、“みんなの前で歌うぞ!”って思えなかったら直せなかった」と言っていて、これを聞いた時、自分は「変わったなー」と感じました。今までファンに感謝していなかったわけではないけど、朝子のこういう発言ってあまり聞いたことなかったので。
 振替公演の後、「SHISHAMO BEST」のリリース及び、大阪城ホールさいたまスーパーアリーナでのワンマン公演「SHISHAMO NO BEST ARENA!!!」の開催を発表。ロッテ爽のCMソングという大きなタイアップも決まり、再び希望が見え始めました。「全てのことに精一杯向き合っている」のはわかっているし勢いがなくなったから好きじゃなくなるなんてことはないのだけど、デビューから順風満帆で駆け抜けてきたように、SHISHAMOにはまだまだ上を向き続けていてほしかったから。色々と不安要素はありつつも、城ホールは完売、たまアリも十分形になっていて、3月の時点では全快ではなかった朝子の声も本調子に戻っていました。フェス何本か見た限り調子悪そうな日もあり心配していましたが、「大阪城ホールでは絶好調で」という意気込みを見事に実現してくれました。またこうしてSHISHAMOのライブに行けて、絶好調な朝子の声が聴けて本当に、本当に良かった。
 今年はライブ本数としてはワンマン18本(ツアー18-19:8、野音:2、FC限定:1、アリーナ:2、ツアー19-20:5(延期になった名古屋2公演除く))、対バン1本、フェス・イベント22本(台風で中止となったRSR除く)の計41本。春ツアーが無かったのでワンマンの比率は例年と比べると下がりますが、今年は去年の分もと言わんばかりに各地のフェスに出演、夏は大阪城ホールワンマンの直前まで毎週末フェスに出ずっぱりだったので、夏フェスゼロで春に20本ツアー回ってた去年と比べるとトントンって感じですね。今年は全てのライブに足を運べたわけではないのですが、自分が観てきた中で特に記憶に残っているものを当時の自分のツイートと一緒に振り返っていこうかなーと思います。

1月30日
SHISHAMO ワンマンツアー2018-2019 追加公演「ねぇ、あなたとあの娘は夢でしか逢えない間柄なのにどうして夜明けにキスしてたの?」スペシャル!!!
@Zepp Tokyo Day1

 喉が不調になった日のライブ。多分これを言ったら怒るんだろうけど(MUSICA 5月号のインタビュー参照)、「朝子も人間だった。。」って思ってしまいましたね。

3月2日
SHISHAMO ワンマンツアー2018-2019 追加公演「ねぇ、あなたとあの娘は夢でしか逢えない間柄なのにどうして夜明けにキスしてたの?」スペシャル!!!
@Zepp Tokyo Day2(振替公演)

 1月31日の振替公演。松岡・吉川がサポートしてMCを回したり、朝子が2人に感謝の気持ちを述べたりと色々と感動的な場面はあったのですが、この日は「笑顔のとなり」に全て持ってかれた感がありますね…。

4月28日
ARABAKI ROCK FEST.19

 平成ラストライブはアラバキ6年目にして初の陸奥、それも大トリスペシャルステージの1つ前の位置。そしてその大トリのピロウズ30周年を記念したスペシャルステージに朝子がゲストVo.で出演。「ガールフレンド」は前に対バンした時にもカバーしていたけど、ピロウズのファンの皆様からも絶賛の声多数。2017年にTheピーズのステージに出たのもそうだけど、バンドって本当に夢ありますね。

5月5日
VIVA LA ROCK 2019

 開催初年度から皆勤賞のビバラロック。令和1発目のライブでした。この日は復帰以降、最も調子良く歌えていたように感じたことをよく覚えています。

6月22日
DEAD POP FESTiVAL 2019

 いくら地元川崎開催といえど、まさかのデッドポップ。バンド史上で一番のビックリ事案と言っても過言ではない。これは見逃せない、と思い真っ先にチケット取りました。色んな意味でわくわくしながら観ましたが、いい意味でいつも通りのSHISHAMOのライブでした。場違いと思われたけどお客さんも袖で見てくれていた共演者の皆さんも本当に温かかったし、これは間違いなく出て良かったですね。後日オンエアされた特番も、ポイントを押さえた素晴らしい編集で大満足。

7月28日
SHISHAMO NO ハネノバシ in 沖縄!!!

 幻の等々力公演から丁度1年の日に行われた初のFC限定ライブ。沖縄でのライブ自体は2016年3月にキュウソネコカミの対バンツアーにお呼ばれした時以来、ワンマンだと2015年春以来、約4年ぶり。開催発表されたのは7月入ってから、…ということで、高額な交通費も躊躇しないというバイアスかかった人達ばかりが集まっていましたが、現地のお客さんも思ってたよりは居たし、何より、くによしが元気になってまたSHISHAMOのライブに来れるようになって本当に良かった。あのSONGSのオンエアを見てから、音楽の力って本当にあるんだなぁ…と思うようになりました。

8月10日
オハラ☆ブレイク '19夏

 朝子ソロ故にライブ本数にはカウントしていませんが、ここに来なきゃ夏は始まらないし終われない。朝子のファンならSHISHAMOのワンマン1本蹴ってでも観るべきステージ。フジテレビNEXTのオンエアは1曲だったけど、タイムトラベルを選曲するという超ファインプレー。

9月4日
Spitz×VINTAGE ROCK std. presents 新木場サンセット2019

 スピッツ先輩主催イベントに5年ぶりに出演。5年前のその日は前のベース松本のラストライブ、ということでSHISHAMOにとっては思い入れのあるイベントなのですが、あれから5年経ったのかーと思うと感慨深かったですね。カバーはツーマンやスリーマンではないからやらないと思っていたので、聴けて嬉しかったです。

9月14日
BAYCAMP 2019

 フェスでの初のヘッドライナー。地元川崎から始まって川崎で締めくくった今年の夏フェスシリーズ。DPFはドシャ降りの雨天だったけど、この日は晴れました。BAYCAMPはヘッドライナーでも尺はそれほど長くないけど、フェスのトリの独特の雰囲気、たまには良いですね。

9月22日
SHISHAMO NO BEST ARENA!!! WEST

9月28日
SHISHAMO NO BEST ARENA!!! EAST

 冒頭で触れて別記事でも語っているので割愛。城ホールの感動は、ツアー初日千葉LOOKの衝撃が全てかっさらっていきました…。(笑)

12月1日
SHISHAMO ワンマンツアー2019-2020「シーズン3が終わっても君の隣にいたかった」
@千葉LOOK

 「ツアー初日といえば千葉LOOK!」…ではあるけど、誰がどう見てもその過程は過ぎ去っていて、Zepp公演が並ぶツアー日程の中明らかに浮いているキャパ200の小ハコ・千葉LOOK。未だにあの1公演がなんだったのかよくわかっていないのですが…(30周年だからお呼ばれしたんだと思うけどMCでは特に触れず)、4年ぶりのここでのワンマン、見逃すことなくあの場に居れて良かったです。

12月22日
MERRY ROCK PARADE 2019

 朝子バースデー当日ライブ。クリスマス付近の週末は毎年メリーロックに出演していたけど、22日ドンピシャというのは初めてでした。大合唱の一部始終、ししゃモバ動画に残してくれてますね。


 春ツアーは無かったけど、こうやって振り返ってみると、それなりに充実した1年だった気がします。紅白に出れたら再びお茶の間にも広がって1年の締め括りとしても良かったけど、まぁ…色々あるんでしょう…。(自分あまり人褒めないけど、今回ばかりはさすがに酷いというか…あの天下のあいみょんですら落選なのでエグいというか…ししゃも今年1年頑張ったぞ…!)冷静に考えれば、「君の隣にいたいから」は2年前の「明日も」のようにヒットはしていないし(この曲で超えても意味がないと朝子は言っていたけど)、世間的にはそれほど話題にならなかったわけだけど、当然出ると思っていたのも、出ないとわかっても最強のアルバム出るしどうでもいいやー、と思えてしまったのも、何だかんだでSHISHAMOに対して盲目なのかなー。年始の時点では唯一の希望だったNコンが報われず拍子抜けでしたが、NHKは今後もご贔屓にしていただきたいです。
 ここへきての千葉LOOKは本当に謎だったけど、先着にしたのは大正解でしたね。抽選だったら2人で行く人は2人とも2枚で申し込むだろうから単純に考えてそれだけで倍、行くかわからないけどとりあえずの人もいるだろうし、絶対に取れなかった。さすがに無謀かと思いきや(1枚のみかつ年額会員のみ、ぐらいでもいいかと思った)、サーバーダウンしないどころか1時間ぐらいは残っていたので、そういう(“これは見逃せない”系のライブに欠かさず行くような)コアなファンは200人ぐらいという指標がわかった機会でもあったのかなーと…。城ホールに来ていないかつその日たまたまTwitterを見ていなかった関東の人が買えなかったのは気の毒ではあるけど…少なくとも悪質な転売屋は出ないので、予告一切無しの突発先着方式はそういう意味では良いのかもしれませんね。まぁ…普段は転売屋という概念がなくて、次のホールツアーもチケット取り放題って状態ですが…観たい人が観れないライブほど意味のないライブはないと思うので(ドームでも取れないぐらいの人達は別だけど、転売屋が出るということは供給が足りていないということ)、当日までに少しでも集客が伸びることを願います。FC限定ライブは是非またやってほしいですが、今度はもう少し皆が行きやすい土地で、日程も余裕をもって発表していただけると嬉しいです…。個人的には、名古屋でのSHISHAMOのワンマンがE.L.Lの次がいきなりZeppだったので、一度ダイアモンドホールSHISHAMOを観たいなーと思っているのだけど…どうだろう。(FC限定だと大きすぎるかも…)
 SHISHAMOに出会ってから、ライブは可能な限り足を運んで、見れるものは全て見て、聞いてきました。それだけではいつか忘れてしまうから、それらを記録することに意味があって、残せるものは全て残してきました。ライブレポもそうです。テレビは録画すればいいしラジオも今は便利なツールが色々あるけど、ライブだけは一度きりしかないから、その日見たものや自分が感じたことを忘れないように、記憶の限り文字で残しています。自分の昔のツイートを見ると「自分にもこういう時代があったのか…」と目が焼けることがありますが、それも良い思い出というか、その時にしか書けないことだと思うので、その"記録"はSHISHAMOが終わるもしくは自分が死ぬまで続けていきたいです。
 ここでは何度も言ってることですが、自分はどうしようもなく朝子が好きです。ツアー全通したりメディアを網羅するのも「朝子の全てを知りたい」という思いがあるからです。その「朝子が好き」という思いは誰にも負けたくないのだけど、申し訳なく思っていたりもします。「SHISHAMOの曲に励まされています」「支えになっています」「朝子ちゃんみたいになりたくてギター練習してます」そういう声を聞く度に、自分はSHISHAMOを、朝子を好きでいちゃいけないような気がしてしまいます。でもやっぱり、好きでいることを止められないので、これからもずっと見ていきたいです。“一生”とかいう言葉は自分はあまり使いたくないのだけど、本当にそれぐらいの気持ちです。
 2020年、朝子がついに結婚してしまうんじゃないか、ここ数日そればかり考えてしまっています。2015年3月号のMUSICAのバックカバー特集、朝子の半生を振り返る場面で、鹿野氏が「次は恋愛話も鍵を開ける」とか言っていてその時は「そんなことしたらぶっ飛ばす」なんて思っていましたが、4年経った今でもドアに触れるレベルすら何も出てこなくて、「朝子の全てを知りたい」とか言ってるけど何にも知らないわけで。(知らなくて当たり前だしなんか凄い危ない発言してる)そんな妄想してる暇あったら曲聴けよって感じですが、何故こんなに必死になるかというと、その時がイコールSHISHAMOが終わる時だと思うから。美冴貴ちゃんが「『朝子のその考え方は一緒だよ』って言いたいけど、この件に関してだけは容易には受け入れられないと思う」って言っていたの、自分は凄い意外だったんだけど、その少し前の単独インタビューで「案外ずっと続くんじゃないのかな」という問いかけに「続いていったらこんなに嬉しいことはない」と答えていて。もう…ファンかってツッコみたくなるぐらいですが、自分も、続いていったらこんなに嬉しいことはないです。終わる話ばかりしてしまって申し訳ないですが、アルバムは出るし、ツアーもやるし、夏には等々力リベンジもあるし、まだ暫くは続くみたいなので、続いていく限りは、発信されるもの一つ一つを出来る限り見逃さずに追っていこうと思います。今は「SHISHAMO 6」が早く聴きたいですね。千葉LOOKで「真夜中、リビング、電気を消して。」を初めて聴いた時、次出るアルバムは絶対最高のものになると確信したと同時に、一周回ってシンプルになったなー、なんて思ったのだけど、そんなようなことが最新号のMUSICAに書いてあったので、自分の感覚は間違ってなかったのかな。(決して4や5が良くないというわけじゃないけど、人間なのである程度好みってものはあって)そうかと思えば「ひっちゃかめっちゃか」は今までのSHISHAMOにはないタイプの曲で、6枚目にして引き出しの多さに驚いています。とにかく、「SHISHAMO 6」リリース楽しみにしてます。そして何よりも、2020年の最大のイベントになるかもしれない夏の等々力の成功を願ってます。「毎日お祈りする」とかいう柄じゃないけど、本当に、どうか晴れてくれ。。音楽の力があるように言霊ももしかしたら本当に存在するかもしれないので、善を多く積んで毎日祈っておきます。長くなりましたが、皆様、2020年もよろしくお願いします。